導入事例

大日本住友製薬株式会社様 「ちゃんとやりきる力」デジタル革新実現を目指して
~ガイドラインを遵守し、且つMR効率性も追求~

概要

大日本住友製薬株式会社は、日本国内大手製薬メーカーで、精神神経、糖尿病、スペシャリティの重点領域を中心に、「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」を企業理念に医療用医薬品を開発、販売しています。今回はDigiPro®を導入した背景、効果等について営業統括部メディアグループ大洞伸一グループマネージャー、田中友幸主事補にお話しを伺いました。

  • 営業統括部 メディアグループ 大洞伸一 グループマネージャー
  • 営業統括部 メディアグループ 田中友幸 主事補

導入の背景

大日本住友製薬株式会社では、医療関係者に自社製品の情報を提供しているMR(Medical Representative)が1,000名以上在籍しており、自社の薬の情報をiPadにデジタル資材をダウンロードし、日々の面談、説明会時に活用しています。

- DigiPro®を導入するきっかけは何ですか?

田中主事補:以前も同様のプレゼンテーションツールを使用していたのですが、医療関係者から突発的な質問を受けた際、別の資材の提示に手間がかかり、MRはとても苦労していました。また、2019年4月より施行された「医薬品販売情報提供活動ガイドライン」に対応する為にシステム面での対応を当時検討していました。ガイドラインでは資材をどの医療関係者に提示したかを記録する必要があり、プレゼンテーションツールと既存の営業支援システムとのスムーズな連携が必須と考えていました。その為、同様のツールを提供している関連ベンダーより情報収集を行い、システムの更改を模索していました。

採用の決め手

- DigiPro®を採用いただいた理由は何ですか?

大洞マネージャー:第1に機能面の優位性でした。以前より課題として上がっていた資材切替がスムーズであることの他に、私共の要望する機能のほとんどが標準機能としてすぐ利用できたことも評価の一つです。
第2に、DigiPro®と営業支援システムの親和性の高さにありました。また、インフォコムさんのSEは製薬のセールス&マーケティングに精通している方が多く、システム連携に関する考慮点を明確にしていただき、その際の対応方法に関してもご説明いただきました。このことから信頼と安心感を持ってDigiPro®を採用しました。
第3に、DigiPro®は、各社の要望、市場動向をふまえて、標準機能を定期的にバージョンアップしているので、今後も市場動向の変化によって、対応する業務を標準機能に反映していただき、現場がスムーズにアクションができるという将来への期待もしています。
また、初期から保守までを含めたコストの大幅な削減となったことも採用の決め手となりました。

DigiPro®導入時の対応、定着化を図るために苦労した点

- DigiPro®導入の際のインフォコムの対応はいかがでしたか?現場へ定着化を図るために苦労した点はありましたか?

田中主事補:インフォコムさんには、限られた時間の中で、迅速な対応、関連部門への適切な働きかけもしていただき、スムーズに要件が確定し、とても満足しています。むしろ、弊社内の調整に時間がかかり、こちらがご迷惑をお掛けしたところもありました(笑)。

- 現場へ定着化を図るために苦労した点はありましたか?

田中主事補:やはりツール変更に伴い、導入当初は現場MRに違和感があったようです。その為、前システムとの操作の違い等を理解してもらい、違和感を拭いさるのに苦労しました。社内のメンバーから社内でDigiPro®操作のオンラインレクチャーを実施してみてはどうかという提案があり、実施したところ非常に高評価でした。実際に新システムの操作を見てもらい、その場で質疑応答を受けることによって、DigiPro®への理解度が深まり、早期の定着化が実現できたと考えています。提案してくれたメンバーには本当に感謝しています。

導入後の効果

- DigiPro®を導入して現場の反応はいかがですか?

田中主事補:要望の多かった機能が標準機能として備わっている為、MRから高い評価を得ています。特に資材切り替えがスムーズにできるようになったことは医療関係者との面談時の問合せや、複数品目を説明する時に柔軟かつ迅速な対応ができるようになったと多くのMRが感じているようです。
MR自身が作成したMyシナリオを社内で共有できる機能も好評のようです。ナレッジの共有をDigiPro®を介してMR同士でやり取りができるようになったという声も聞いています。
また、個人的には動画リピート再生機能が気に入っています。私がMR時代に本当に欲しかった機能でしたので(笑)。

- 本社ユーザにとって、DigiPro®を導入して良かった点はありましたか?

大洞マネージャー:弊社のMRは、iPadを使って情報提供活動を行っています。iOSのバージョンアップによるプレゼンテーションツールの検証に時間がかかると現場MRに負荷がかかります。DigiPro®ではiOSのバージョンアップに迅速な検証をしていただけるので、MRに負荷をかけることなく対応することができました。

- 現時点でDigiPro®に対する課題、不満はありますか?

田中主事補:そうですね。現場ユーザからヒアリングして、操作性に関する細かい課題、不満は把握しています。それらは、インフォコムさんに逐次お伝えしており、他社要望と併せて製品ロードマップに反映していただけると聞いているので、定期的に開発進捗状況をチェックして、弊社の要望が反映されているかを確認していきます。

今後の取り組み、インフォコムへの期待

- 今後、DigiPro®を通して、どんな取り組みを検討されていますか?

大洞マネージャー:将来の医療法制度、医療関係者、患者の役割の変化に伴い、製薬企業を取り巻く環境にも大きな変化が生じ、製薬企業自身も改革が求められています。弊社の中期計画に「デジタル革新」とあるように、顧客と定義する医療関係者に紐づく情報等を、効率的且つ正確に収集、蓄積し、日々の活動にどう反映していくかがカギとなります。
それによって、医療関係者の方、患者の方の立場に立って、より適切な医薬品販売情報提供活動ができると考えています。
DigiPro®では、従来の資材閲覧、登録機能だけでなく、DigiPro®基盤の標準API機能による、他システム、他データとの連携が容易となりますので、AI等の最新技術や、自社の顧客管理ツール、その統合基盤であるデータ・マネジメント・プラットフォームとの柔軟な連携を通じて、デジタルマーケティングプラットフォームの一翼を担ってくれることを期待しています。

- お忙しいところありがとうございました。

お問い合わせ

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